補陀落渡り

補陀落渡り

この薄暗い座敷から遠く隔たった海の彼方に御仏のおわします地があると云います。後光を浴びた金色の光り輝く御姿に救いを求めたところで詮ないこと。光の届かぬこの部屋に閉ざされ、不治の病を得てやせ細った体では、最寄りの御堂まで辿りつくのもやっとで…