op.5 "Life In Rainbow Bubbles"

op.5 "Life In Rainbow Bubbles"

 

長い長いこの旅は、いったい何色の幕を下ろすのだろう。

 

赤、オレンジ、黄、緑、水色、青、紫から選んでほしい。

 

 

例えば黄なら、幼き夏の日、思い出のひまわり畑。

 

例えば青なら、一人旅の果てに訪れた、どこまでも遠く空と海が出会う場所。

 

そして例えば、紫ならば、

 

きっと僕にはたどり着けない、宇宙の向こうの星間オーロラ。

 

 

さて、君は何色の幕を選ぶのだろう。

 

この沢山の、七色のシャボン玉のような可能性から。

 

 

 

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君が選んだ赤色は

 

返り血で染められた、紅の幕

 

理解されぬ信念という船に掲げられた、大きな真紅の幕帆

 

折れぬ強き意志は、真なるコンパス

 

孤独に潰されぬ意思は、偉大なる航海図

 

やがて辿り着く宝島で、身も心も朽ち果てるとき

 

本当に摩耗したのは君か世界か

 

 

 

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投げ捨てていた

 

諦めていた

 

肥大化した文字だけ綴ったって、結局は空虚なんだと

 

似たような言葉だけ並べたって、ただの記号列なんだと

 

自ら意味を込めることを放棄して、他者に理解を投げかける暴力なのだと

 

例えばみかんの皮のオレンジ色と

 

輝く夕日の橙色が

 

どのように同じで、どのように違うのかを考えることを

 

僕はきっと、同じ文字で綴って、意味など考えないようにしていた。

 

 

 

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